西洋の没落「世界史の問題」そのⅠ

通勤時間帯に「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)を読んでいます。最近は次第に難解な文章に慣れてきて、意味を噛砕きながら時間をかけて読むペースが定着しました。本書は壮大な論文なので、今回も小さな単元ごとにまとめをしておこうと思います。今回読み終えたところは「世界史の問題 観相学と体系学と」という単元で、NOTE(ブログ)のタイトルでは「そのⅠ」とさせていただきました。「どの文化も、どの初期にも、どの興隆と衰頽にも、その文化に内的に必然などの段階にも周期にも、いつでも一つの象徴を強調しつつ繰り返される常に同一な、常に一定した寿命がある。」「自分の説明したいと思うことは、宗教、芸術、政治、社会、経済、科学の、あらゆる大きな創造と形式とが例外なく、すべての文化において、同時的に発生し、完成し、消失するということ、一つの文化の内的構造が、あらゆる他の文化のそれとまったく一致しているということ、一つの文化の歴史像における観相学的に深い意味のある現象が、ただ一つでも、ほかの文化のうちにその対象を持たないものはないということ、しかもその対象が厳密に特徴のある形をしていて、まったく定った位置に見い出されるべきであるということ、それなのである。」本書の中で今回の単元が語られている部分をピックアップしました。これをもってまとめに代えさせていただきます。

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