焼成温度の確認

毎朝出勤途中に工房に立ち寄り、窯の温度を確認してから職場に向かいます。帰宅してからも工房に出かけて焼成温度を見に行きます。電気窯の有難いところは温度調整を自動でやってくれるところです。自分でグラフを作らねばならないガス窯やゼーゲルコーンの状態を見ながら薪を焚く登り窯に比べれば、放置しておいてもしっかり焼成してくれる電気窯は、二束の草鞋を履いている自分には大助かりです。ただし、電気窯は焼成による意外性や面白さをねらうことは難しいかなと思います。自分が陶芸家ならば焼成によって窯変したり、釉薬が美しい景色を描くのをまず第一に考えることでしょう。窯焚きが何と言っても面白いのは、そうした炎による変化だと思うからです。でも自分は陶芸をやっているつもりはなく自作を彫刻と考えています。ロクロではなくタタラや紐を多用するのは形態成形の必然からで、当然無理なカタチも窯に入れて失敗を繰り返しています。毎回失敗を恐れながら焼成温度を確認しているのです。

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