思いが伝わる一遍の詩

今日職場で何気なく開いた新聞に掲載された一遍の詩に目がとまりました。造形作品と同じで、コトバにも出会いがあると思います。詩に綴られているコトバは自分の気持ちに訴えかけてきて、日常のちょっとした場面が思い出され、また心が救われる思いがしました。とくにこの作者は自分と同じ公務員であることがわかって親近感を持ちました。引用させていただくと「知らなくてよかった事を、知るべき事として教えてもらう。感心してみせる。面白くもない。」詩は改行も大切な要素ですが、ここでは続けて記すことをお許しください。このコトバには職務上のニュアンスが表されていて深く頷いてしまいました。まったくその通りなのです。「多彩な闇の沈黙の中から 言葉を手繰り寄せることができる時間を待つ。」差し詰め自分なら多彩な闇の空間から、造形イメージが立ち上ることが出来る時間になるのでしょうか。「実用的な昼間」というコトバも「面白くなくても、何が何でも、呼吸を止めないように。」というコトバも、自分には生き生きと伝わるコトバです。同じ思いをしている人がいるだけで世界の共有感が生まれて、心が解放できる夜の訪れを待ち望む心情が伝わります。引用誌面を紹介しておきます。(第41回神奈川新聞文芸コンクール「言霊は夜に飛ぶ」赤木祐子・作)

関連する投稿

  • 休んでばかりいた日々 家内との会話の中で、自分が10代の頃にズル休みしたことを思い出しました。高校生だった自分は嘘の体調不良を訴えて、自宅で寝て過ごしていました。窓から空を眺めていて流れる雲をいつまでも目で追いかけていま […]
  • RECORDとNOTE 毎日自分に課しているRECORDとNOTE。仕事から帰った夜の時間帯にやっています。ポストカード大にした厚紙ケントに鉛筆で下書きし、場合によってはペン入れするのがRECORD。彩色は5日分をまとめて […]
  • 非存在という考え方 あまり夢を見ない私が、ある晩に見た夢を覚えていて、夢の中では学生時代に遡って彫刻を学び始めた頃の私になっていました。人体塑造をやっていた私は、どこの部分の粘土を削り取ったらいいのか散々考えていました […]
  • 4月RECORDは「対峙の風景」 「対峙」とは相対して聳え立つことで、両雄が睨んでいる状態をイメージして、今月のタイトルにしました。最近のRECORDでは「対」というタイトルで、相対するモノを具現化して表現したことがありましたが、似 […]
  • コトバと彫刻について 私は彫刻に関わるようになったのは大学の1年生からで、それまで工業デザインを専攻するつもりだった私が、極端な方向転換をして初めて彫刻に出会ったのでした。本格的な立体表現を知らなかった私は結構混乱して、 […]

Comments are closed.