今年も長野県麻績村へ

毎年夏の恒例行事のようになっている彫刻家の師匠宅への訪問です。長野県東筑摩郡麻績村に住む池田宗弘先生を今日訪ねました。先日池田先生に連絡を入れたところ足を痛めていて現在松葉杖で歩いているとのこと、かなり心配しましたが大事には至っていない様子でホッとしました。師匠宅「エルミタ」の近くにあるギャラリーで「池田宗弘・猫展」を開催中で、まず「猫展」を見てから「エルミタ」へ向かいました。「エルミタ」は城壁のような塀に囲まれ、入口に鉄の扉があります。勝手知ったるところなので扉を開けて、野外工房を通り抜け、食卓のある2階へ上がっていきました。着物を着た池田先生が迎えてくれました。先生の足は膏薬が貼られていて、まだ本調子ではないように見えましたが、修道院から依頼された大きなプロジェクトの話を先生から聞いているうちに、これは大丈夫だと思いました。食事等の生活面が難儀していることを予め伺っていたので、簡単に食べることの出来る栄養価の高いものを持参しました。70歳代半ばになってもキリスト教団体から彫刻の注文が後を絶たない池田先生。イエスの磔刑彫刻が未完のまま野外工房に放置されていたのを見て、早く回復されて滞りなく制作が進むことを祈りつつ、「エルミタ」を後にしました。

関連する投稿

  • 再開した展覧会を巡り歩いた一日 コロナ渦の中、東京都で緊急事態宣言が出され、先月までは多くの美術館が休館をしておりました。緊急事態宣言は6月も延長されていますが、美術館が漸く再開し、見たかった展覧会をチェックすることが出来ました。 […]
  • 空間に置かれた唯一無二 展覧会に行くと広い空間の中にたったひとつだけ彫刻が置かれていて、何と贅沢な展覧会だろうと思うことがあります。昨年末に出かけた「フリオ・ゴンザレス展」でも最初の空間に置かれた「ダフネ」は広い空間を独り […]
  • Exhibitionに2017年個展をアップ ホームページのExhibitionに今夏の個展をアップしました。Exhibitionは毎年個展会場をカメラマンに撮影していただいて、コトバをつけています。ギャラリーせいほうの白い空間の中で、彫刻作品 […]
  • 優れた女流彫刻家を惜しむ 今日職場にあった新聞に彫刻家宮脇愛子さんが逝去された記事があり、とても残念に思いました。84歳は平均寿命からすれば致し方なしと思いますが、宮脇さんの爽快感のある作品からすると、年齢を感じさせない溌剌 […]
  • 週末 展覧会&お歳暮 やっと週末になったという気分ですが、今日は工房へは行かず、以前から見たかった展覧会と日頃お世話になっている方々にお歳暮を贈る用事に当てました。見たかった展覧会は東京世田谷区にある世田谷美術館で開催さ […]

Comments are closed.