「鳥瞰」発展形 明日から…

2012年の個展に向けて明日から制作を開始します。大地に埋め込まれた陶彫の破片。擂り鉢型の劇場に出現する空間を遮る装置。崩れかけた大きな球体の一部。生物的な動きをもって大地を這う都市の地下構造。それらを立体屏風に仕立てていきます。立体構造と平面的広がりの双方から凝縮した世界を作り出したいと考えます。昨年と今年の構築シリーズは木彫の柱を構成した外へ広がる構造体で、軽みのある空間を演出する意図があります。一転して来年の発掘シリーズは箱の中に押し込めた重厚な空間を演出したいと思っているのです。塊として捉える集合彫刻です。あわせて平面作品としての屏風も同時に制作していくつもりです。立体作品と向かい合って、この平面屏風を展示しようと意図しているため、立体のもつ実在感に負けないような作品にしようと思っています。

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