迷路の造形

迷路を俯瞰すると、その造形の面白さに我を忘れます。彷徨う心理を巧みに利用し、また演出することは高度な遊戯性をもった立体造形です。迷路は規則性と不規則性が織り成す宇宙で、そこに人は取り込まれてしまうのだと思います。都市にも迷路のような路地があります。人は彷徨うのが好きなのかもしれません。たとえばイタリアのヴェネチア。この迷路であふれた都市に自分は2度訪れました。石壁に囲まれた路地が縦横に走り、どこからともなく人々が現れ、また消えていく…この面白さに自分の造形意欲が擽られました。モンドリアンの絵画のような区画整理された都市空間がある一方で、カンディンスキーの絵画のような混沌とした都市空間があります。迷路の造形はさしずめ後者かもしれません。

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