コトバのもつ曖昧と明快

日本人である自分は日本語で思考したり、感情を表現したりしています。単純な伝達ならば外国語でも可能ですが、感情の機微となると、外国語と母国語の間に温度差が生じます。日本語特有の表現に、日本的趣向や詩情が表れるのは自然なことです。コトバは曖昧さを持っていて、その曖昧さも外国語と母国語の間に差異があると思います。どんなに論理的に話題を進めてもその曖昧さから逃れることはできないと感じることがあり、その曖昧さも日本語特有の曖昧さで、外国語のそれとは若干の違いがあると考えます。翻訳された論文がどんなに優れたものでもしっくりこないのはそのせいかもしれません。もちろん自分の読み解きが甘いせいもあろうかとは思いますが…。論理的な曖昧さとは別に日本人である自分には、日本語特有の感情表現を明快に理解できることがあります。それは心象、というか気分が一緒と言った方がピッタリくる現象で、コトバのワンフレーズに全てが理解できてしまうのです。自分が詩を意識するのは、そんな傾向があるからだと思います。

関連する投稿

  • 15回目の個展をExhibitionにアップ 今夏、開催した15回目の個展をホームページのExhibitionにアップしました。Exhibitionでは、ギャラリーせいほうの展示空間をそのまま見ることができて、図録の撮影の時とは違った雰囲気があ […]
  • HPに19’RECORD1月~3月をアップ 私のホームページに2019年のRECORDの1月分から3月分までの3ヶ月をアップしました。一日1点ずつ作り続けているRECORDは、文字通り毎日の記録です。私は公務員との二足の草鞋生活をしているため […]
  • 週末 梱包作業に追われる① 週末になりました。朝から工房に篭って梱包用の木箱作りに精を出しました。昨年から木割を補強材として取り入れた木箱作りをやっていて、昨年の作り方を思い出しながら数点の木箱を作りました。工房の床に置いてあ […]
  • 鑑賞者としての学び 私の職場で発行している広報誌に禅画に関する文章を寄稿しました。このところ鞄に携帯している書籍として「あそぶ神仏」(辻惟雄著 […]
  • コトバによる現実逃避 昼間は公務員管理職として来年度人事に取り組んでいます。この時期が一番骨の折れる時期です。全職員の配置を考えながら、さらに組織の活性化を目指し、仕事がやり易くコミュニケーションがスムーズにいく職場環境 […]

Comments are closed.