通勤時間内の芸術学

公務員と彫刻家の二束の草鞋を履いているせいか、ゆっくりと本を読む時間がありません。通勤途中の僅かな時間の中で本を読んでいるので、同じ本をずっと鞄に携帯していて表紙が擦り切れています。帰宅すればRECORDを描いたりブログを書いているので、読書を一番犠牲にしていると言っても過言ではありません。ですが、僅か10分程度の通勤電車の中で妙に頭が冴える習慣が出来つつあります。アンドレ・ブルトンや瀧口修造、カンディンスキーやその他諸々の芸術評論を読み解いているからかもしれません。行きの10分で数ページ、帰りの10分で数ページ。これがなかなかいいのではないかと思うこの頃です。一単元読んで、じっくり頭で醸成させ、また次に読み進む、このペースが自分の創作活動に鑑みると、結構効果的かもしれないと思っています。モノ作りには思索が付き纏います。作品を前に物思いに耽るときなど、この通勤時間内の芸術学が心に沸きあがってくるのです。

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