窯出しと窯入れ

初窯入れを行ったのが月曜日で、今日炉内が100度台に下がっていたので窯を開けました。何とか成功していて、ホッと胸を撫で下ろしました。前のブログにも書きましたが、窯出しはどんな場合でも緊張します。理由は自分の作品といえども最後は自分の手の届かない窯の中で、火の神様に委ねていくことがあるからです。逆に作品が自分の手を離れて一人歩きを始めるのに、窯入れは最適とも言えます。窯から出てくる作品は、本当に自分が作ったものなのか疑うほど他人行儀な雰囲気を漂わせているのです。面白いと言えば、これほど面白いことはありません。窯の中で何時間も焼成されて、しかも温度は1250度にもなり、やがて少しずつ冷めていく過程で作品に変化が生じるのです。これは炉内に神様がいるとしか言いようのない感動を齎せてくれます。今日は次の作品を窯に入れました。これから次々と窯出しと窯入れを繰り返していくことになります。その度に窯に向かって祈りを捧げる自分がいます。自然と合掌してしまうのです。

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