自分の中のシュルレアリスム

瀧口修造全集(みすず書房)をじっくり読んでいるおかげで、シュルレアリスムについて考えることが多くなりました。自分が学生時代から認識していた美術の範疇に限ったシュルレアリスムより、さらに今は広義な意味でのシュルレアリスムに接することが出来ています。今までいろいろな展覧会を観てきたし、その類の書籍にも目を通してきたつもりでも、20代のの頃に既にシュルレアリスムの先入観が出来上がっていたことを、今は恥じるばかりです。あの当時、シュルレアリスムは古いと言っていた自分は、薄っぺらな受け売りの知識しか持ち合わせていなかったのです。現在のシュルレアリスムがどうかと言っているのはなく、自分の中にある美術史を改めて再構築することで、現代美術に受け継がれる美意識の変革を深く知り、振り返ってシュルレアリスムの役割や位置関係をはっきりしておきたいと今は思っています。ずっと避けてきたアンドレ・ブルトンの著作を最近になって読み始めました。理論が古い新しいではなく、生き生きとした生命の本質を探ろうとした思索の足跡を辿り、そこから改めて導き出されるモノを、自分は掴み取りたいと願っているのです。

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