画室か猫部屋か…

先日、自宅にある小さなアトリエ(画室)を片付けて、「トラ吉」の住処としました。畑に捨てられていた猫は、今や専用の部屋のある優雅な猫に生まれ変わってしまいました。画室として使用していた部屋は水場も完備され、以前はそこで水彩絵の具のパレットや粘土ベラを洗っていました。粘土で陶彫の雛型を作っていたのもこの部屋でした。イーゼルを立てて油画や水彩画を描いていたのもこの部屋でした。創作活動はここを起点として始まり、大きな作品を試す時には外で借りていた作業場を使っていたのでした。「トラ吉」は猫のモデルよろしくこの画室でさまざまな姿態を見せ、縦横無尽に走り回るようになりました。とても気に入ったようです。水場にあった亀の子タワシに向かって威嚇していたと家内から聞かされ、いつかはこんな愉快な「トラ吉」をスケッチしたいと思っています。画室から猫部屋に変わったばかりですが、猫のスケッチをすることで、もう一度ここを画室に戻してみようと思います。

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