野外工房の将来
2010年 5月 19日 水曜日
連日思い立ったように、かつて訪れた香川県牟礼のイサムノグチ庭園美術館のことを取り上げています。何故かと言えば、先日完成した野外工房のことが念頭にあるからです。イサムノグチ庭園美術館の彫刻庭園に大変な刺激を受けたことは、昨日のブログに書きました。石材の点在する空間、そこにある未完の作品の美しさは自分の脳裏に焼きついて忘れらません。次第に自分もこんな場所があったらいいなと思うようになり、羨望と僅かな期待を胸に秘めていました。自分の野外工房が出来上がり、それを見た途端、羨望は願望に変わり、やがて確かな欲求となって、自分にも彫刻庭園と称する場所が作れるのではないかと思いました。自分の野外工房にも2本の樹木をそのままにして、根の部分を円形にコンクリートを刳り貫いた箇所があります。全てをコンクリートの床にしなかったのが、彫刻庭園を意識しての計画だと言っても過言ではありません。まず野外工房は作業場として活用していきますが、将来的には彫刻を点在させてみたいと考えています。
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Tags: 工房, 彫刻, 芸術家
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on 5月 19th, 2010
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