イメージの醸成

創作活動への意欲を絶やさず、週末だけでも制作を続けていると、日常的にカタチのイメージが出てくることがあります。自分は春めくとイメージが湧いてくる傾向があるらしく、さまざまな世界が浮かんできます。浮かんでは消え、消えては浮かぶといった方が妥当かもしれません。その中でイメージが醸成されて、ちょうど葡萄からワインが出来るように、作品化を思いたつものが現れてきます。そうしたイメージは陶彫で使う黒っぽい土の色をしています。充足したバランスのとれたカタチではなく、どこかが欠損しているカタチです。そんな世界が自分は好きなのでしょうか。理屈で考えるのではなく、趣向に左右されるので、何とも説明がつかないのです。

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