ピカソのポートレート

ドアノー写真集「芸術家たちの肖像」の中で、やはり一番気を引くのはパブロ・ピカソのポートレートです。ピカソのポートレートは自宅にもう一冊、ディビット・ダグラス・ダンカン写真集「ピカソとジャクリーヌ」があります。これはカンヌのヴィラ・カリフォルニーで撮影したモノクロ写真で構成されていて、美しいジャクリーヌと暮らしたピカソの充実した制作ぶりや気儘に生活を楽しんでいた様子が垣間見られて、それだけで創作の現場をありありと示す大変説得力のある写真集になっています。「芸術家たちの肖像」に登場するピカソは、陶芸の制作現場となったヴァロリスでの様子です。骨格のはっきりした風貌に眼光鋭いピカソは横縞のシャツを着ています。大きな手の形をしたパンをテーブルにおいてポーズをとるお茶目なピカソもいます。この横縞のシャツはどこかで見たような…箱根の彫刻の森美術館にあるピカソ館に確か同じ写真があった…かもしれません。数点の写真の中で印象的なのは、カマキリを手のひらに乗せたピカソの写真です。ピカソの行動そのものが、どんな場面でも創作への息吹に感じられるのは自分だけでしょうか。

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