私の中の彫刻の森美術館

箱根にある彫刻の森美術館。昨日「多田美波展」を見に行って思い出したことがあります。彫刻の森美術館は自分が大学の時に彫刻科で教壇に立っておられた故井上武吉先生が設計された施設です。ちょうどその頃、伊東にある池田20世紀美術館も井上先生が手がけられ、井上先生、篠田守男先生、堀内正和先生と学生10数名でバスを借り、この2つの美術館を巡る遠足をした思い出があります。現代彫刻界のスター的存在の先生方と一緒に美術館に行かれる幸せを、自分も学生ながら噛み締めていました。池田20世紀美術館のキュービックな建物の前で撮影した記念写真が今も手許に残っています。あの頃に比べると彫刻の森美術館はずい分時間が経ち、敷地も多少様変わりしました。芝生に点在する彫刻の数々は昔から変わらないもの、新たに加わったもの等いろいろあって考えさせられます。こちらの見方が変わったせいもあるのでしょうが、感動が薄れたり、古びてもなお存在を示すものがあったりして、一体これは何なのか自分でもよくわかりません。いずれにしろ置かれた彫刻は紛れもなく現代という時を生きているものだということを改めて認識した次第です。                      Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 茅ヶ崎の「國領經郎展」 既に閉幕している展覧会の感想を取り上げるのは恐縮ですが、横浜生まれの國領經郎の画業を自分なりに振り返ってみたいので、詳しい感想を掲載させていただきました。広漠とした砂丘に人物の群像が描かれた絵画が、 […]
  • パウル・クレーの授業 先日見に行った東京ステーション・ギャラリーで開催中の「きたれ、バウハウス」展では、バウハウスの教壇に立っていたドイツ人画家パウル・クレーの作品の他に、クレーに師事した学生たちの作品もあり、大いに興味 […]
  • 週末 陶彫成形準備&茅ヶ崎散策 やっと週末になりました。8月最後の週末は相変わらず気温が高く、工房にずっと篭るのは辛いかなぁと思いました。そこで朝7時に工房に行き、明日の陶彫成形のためにタタラを数枚用意し、2時間程度で工房を後にし […]
  • 横浜の「深堀隆介 金魚愛四季」展 先日、横浜駅に隣接するデパートそごう8階の催し物会場でやっていた「深堀隆介 […]
  • 東京駅の「きたれ、バウハウス」展 先日、東京駅にあるステーション・ギャラリーで開催中の「きたれ、バウハウス」展に行ってきました。バウハウスとはドイツ語で「建築の館」という意味です。1919年に建築家ヴァルター・グロピウスによって設立 […]

Comments are closed.