破片の点在する世界

現在制作中の陶彫は「構築〜瓦礫〜」というタイトルをつけて、陶彫による破片が点在する世界を表そうとしています。自分は作品をまとめすぎる嫌いがあって、今ひとつ大きな世界観を構築できないのですが、破片を無作為に点在させる場の演出を行うことで、新しい空間を捉えようとしています。ただひとつひとつ作っている陶彫は、やはり単体としてまとまってしまう傾向があります。単体はあくまでも大きな世界を形成するパーツです。陶彫の単体をたくさん作って、バラバラにして床に置いてみたいと考えているのです。作品を設置する場所によって置き方が変わってくる作品です。撮影の時はいろいろな場所で置き方を変えてやってみたいと思っているのです。平面の床、階段、奥まった壁に囲まれた空間など周囲の環境も利用してやってみるつもりです。そんなことをイメージしながら作品を作るのは楽しいと感じます。まさに全体が見えない世界、破片が散らかって全体は鑑賞者のイメージに任せる世界、破片のもつ欠如した部分が謎めくのを想像すると気分が高揚してきます。                           Yutaka Aihara.com

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