記号化された世界

クレーやミロの絵画に見られる象形文字のような記号は何を表そうとしているのか、それはモノの説明として書かれたものではなく、むしろモノから遊離した何かを描いたものとして理解しています。記号化された絵画です。そこに謎解きのような面白みを感じることがあります。純粋な構成要素となった記号は、記号としての約束事から解き放たれ、軽やかなメロディーを歌い始めるような気分にさせてくれます。それは楽譜のように見えることがあります。また悲しみの象徴として内面の闇のように見える時もあります。実際に詩として書かれたものを描きなおし、そこに意味を読み解く絵画があれば、意味を成さない記号による絵画も存在しています。自分は記号化された世界には惹かれるものがあるのです。感覚的な土台の上に論理的に構築された世界、文字のようでいて作者しか読み解くことの出来ない世界、たわいもない独り言を発しているように見える世界、普遍的にそこに存在する世界…記号化された世界にはさまざまな解釈が成り立ちます。自分もいづれ文字から解放された記号を造形要素として試作したい気がしています。     Yutaka Aihara.com

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