アトリエと工房

自宅には小さなアトリエがあります。公務員になった若い頃、憧れの陶彫はまだ出来ず、油絵を描いていた時期がありました。画架を立ててキャンバスを置いて、歯車のような抽象形をモチーフにした絵を何年も描いていたのです。彫刻を学んだのに環境的に彫刻を作るのが難しかったので、自分がイメージした世界を平面で表現しようとしていました。重く暗い絵でしたが、当時は気に入っていました。アトリエは油絵の具の臭いが充満していて、自分はずっとこれでいくのかなぁと思っていました。陶彫が出来るようになって環境が一変しました。現在はコンクリート打ちっぱなしの工房があり、窯が設置してあります。アトリエから当時の油絵や図録を運び出して工房に置いてあります。アトリエは別の用途を考案中で、たとえばそこで彫刻の雛型を作ったり、RECORDを作りたいと思っています。または家内の胡弓の練習場にも使えそうだとも思っています。いずれにしても内装をきちんとした上で考えていきたいと思います。                   Yutaka Aihara.com

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