市松模様の展開

今月のRECORDは市松模様を基本に、そこに他の要素を持ち込んで作品にしています。ちょうどチェス盤の上に様々な駒を置いていくような按配です。ブログで度々繰り返して書いていますが、RECORDとは一日1点ずつ作品を制作し、その蓄積としての行為を総称したものです。大きさはポストカード大で、主に平面作品でやっていますが、かつてはレリーフのようになっている作品も作っていました。市松模様で印象的なものは京都桂離宮の青と白の襖です。現代的な感覚が日本家屋の中にあって、かえって新鮮でした。RECORDの展開も何か新しい要素が欲しいと常日頃から思っているのですが、今のところ薄っぺらなイメージしか浮かびません。もう少し別の視点があればと思索しています。RECORDの今シーズンも残すところあと3ヶ月となりました。今シーズンはパターン化したフォルムの繰り返しをやってきましたが、そろそろ方向転換がしたくなっています。

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