「トリノ・エジプト展」にて

先日出かけた「海のエジプト展」に続き、今回は陸のエジプト発掘品で構成された「トリノ・エジプト展」を見てきました。海の場合と異なり、石碑の彩色や木製の棺等がしっかり残っていて、細部まで鑑賞できました。自分は石像に興味を持ち、家内は装飾品に興味があるので、展覧会では一緒に見て回れません。ただ、お互い一致しているのは展示品全てにわたって、考古学的な興味ではなく、美的な基準でもって展示鑑賞に没頭していることです。だから音声ガイドを使ったことはないし、順番に見て歩くこともしません。何かを感じ取れば、そこを動かないし、考古学的に重要であっても美的に馴染まなければ流してしまいます。少々厄介な鑑賞者であろうと思いますが、古代の職人が彫ったエジプト独特な立体形式には、いつも魅かれるものがあって、つい行きつ戻りつしてしまうのです。ヒエログリフも迷路のような造形物として見ると、美的なイメージが広がります。こうした展覧会を見ていると一度エジプト本国に行って、広大な野外で見たら、これら象徴的な形態がどんなふうに見えるのだろうと考えます。イタリアのトリノも行きたいのですが、まずエジプトに行って、エジプトの空気の中で巨大な造形物を味わいたいと思っています。 Yutaka Aihara.com

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