「トリノ・エジプト展」にて

先日出かけた「海のエジプト展」に続き、今回は陸のエジプト発掘品で構成された「トリノ・エジプト展」を見てきました。海の場合と異なり、石碑の彩色や木製の棺等がしっかり残っていて、細部まで鑑賞できました。自分は石像に興味を持ち、家内は装飾品に興味があるので、展覧会では一緒に見て回れません。ただ、お互い一致しているのは展示品全てにわたって、考古学的な興味ではなく、美的な基準でもって展示鑑賞に没頭していることです。だから音声ガイドを使ったことはないし、順番に見て歩くこともしません。何かを感じ取れば、そこを動かないし、考古学的に重要であっても美的に馴染まなければ流してしまいます。少々厄介な鑑賞者であろうと思いますが、古代の職人が彫ったエジプト独特な立体形式には、いつも魅かれるものがあって、つい行きつ戻りつしてしまうのです。ヒエログリフも迷路のような造形物として見ると、美的なイメージが広がります。こうした展覧会を見ていると一度エジプト本国に行って、広大な野外で見たら、これら象徴的な形態がどんなふうに見えるのだろうと考えます。イタリアのトリノも行きたいのですが、まずエジプトに行って、エジプトの空気の中で巨大な造形物を味わいたいと思っています。 Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 週末 2月を振り返って… 今日で2月が終わります。週末で朝から工房に籠りましたが、今日の制作状況と併せて今月を振り返ってみたいと思います。今日は陶彫成形を1点、彫り込み加飾も行いました。晴天で梅の花が青空に映える一日でしたが […]
  • 実り多き11月を振り返る 今日は11月の最終日です。NOTE(ブログ)のアーカイブを見ていると、11月はどの年も充実しているようで、創作活動には最適な1ヶ月であることが証明されています。今月も実り多き1ヶ月でした。まず、ウィ […]
  • 週末 1月を振り返って… 1月最終日になり、今月を振り返ってみたいと思います。今月創作活動がやれる期間として、まず正月の休庁期間が5日間ありました。その5日間を含めて週末のほとんどすべてを、新作の厚板材による土台作りに費やし […]
  • イサム・ノグチ 美術館建設&ビエンナーレ 「石を聴く」(ヘイデン・ヘレーラ著 北代美和子訳 […]
  • 週末 10月を振り返って… 週末になりました。今週はウィークディの夜に工房に通っていたおかげで、彫り込み加飾が進みました。いつものように今日の作業としては土練りを行い、大きなタタラを複数枚準備しました。それらを使って明日は成形 […]

Comments are closed.