石ころ・流木・骨・貝殻…

自宅の小さなアトリエに、アフリカをはじめとする各地のお面や陶器があります。20代の頃から集めてきたものです。買ったものもあれば拾ってきたものもあります。やっと持ち上げられるくらいの大きな流木に、自分が白くペイントしてオブジェ化したものはリビングに置いてあります。拾ったものは実はたくさんあります。イギリス人彫刻家H・ムアの工房に石ころや骨が置いてあるのを写真で見て、自分も倉庫に持っていこうかと考えているのです。プラハの石畳の一部やギリシャで見つけた白骨化した狼の頭、ルーマニアで見つけた羊の角、沖縄や奄美大島で拾った珊瑚の残骸、その他いろいろな海岸で見つけた小さな石ころ。よく見ると穴が開いていたり、象形文字のような模様が入っていたりします。流木は波に洗われた流線型が奇麗です。ついついカタチの面白さに魅かれて拾ってしまったものばかりで、自分にとっては宝物です。どこかでカタチに出会う瞬間があり、それを見つけた時の喜びは天にも昇る心持です。アートの眼で世界を見れば、足元にさえ感動が転がっていると思うことがしばしばあります。             Yutaka Aihara.com

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