「魔術的芸術」大いなるあやかし…

A・ブルトンの「魔術的芸術」を読んでいます。「大いなるあやかし」という章に差し掛かり、「眼の錯覚の不思議とその限界」と副題がついています。いわゆる「だまし絵」を含めた視覚を惑わす絵画世界の論証です。ウッチェロはシュルレアリスムの先駆者と言われている画家で、「情熱と想像力と、もっとも厳密な数学とがまざりあった」画面で、特異な世界観にかなり紙面を割いています。続いてヴァン・エイクの引用もありますが、何と言ってもアルチンボイドの肖像画が登場し、「不思議な肖像の数々を制作するにあたって用いている寓話的要素の選択と配置が、ほとんど秘教的な配置の結果であるとする証言が存在する」といった論証が続いています。A・ブルトンはシュルレアリスムの思想家であることを考えれば、こうした世界に多角的にスポットライトをあてて検証することは当然であると思えます。   Yutaka Aihara.com

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