越後妻有アート・トリエンナーレ

3年に1回開催する展覧会をトリエンナーレと言います。横浜トリエンナーレは地元で有名です。新潟県の越後妻有アート・トリエンナーレは長く続いている企画展で、出品者も作品点数もかなりの多さを誇っています。田園や廃墟になった学校や民家に、アートを置いて空間を変えていく試みは、ずい分前から注目してきました。今夏は越後妻有アート・トリエンナーレを訪れてみようと計画していて、今日ようやく実現しました。十日町に着いて案内所に飛び込んで説明を聞いたら、とても一日で周りきれるものではなく、とりあえず作品が集まっている3ヶ所を周ることにしました。十日町の交流館「キナーレ」を見て、次に松代「能舞台」、さらにナカゴグリーンパークへ。途中に廃校になった小学校を展示会場とした「福武ハウス」と「絵本と木の実の美術館」に立ち寄りました。「能舞台」では、よく知られたイリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」という作品があり、小学校全体を使った「絵本と木の実の美術館」では、絵本作家田島征三による彩色流木アートが環境を取り囲むようにあって、見応えがありました。ナカゴグリーンパークでは、ジェームス・タレルの「光の館」の規模に圧倒されました。とにかく広大すぎて見当がつかず、1回目のトリエンナーレから常設してある作品を含めると200点以上作品がある状態でした。見学移動に時間がかかるものの、途中の田園風景が美しく、それはそれで楽しめる趣向になっていました。

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