「魔術的芸術」古代諸文化の…

A・ブルトン著による「魔術的芸術」の中で、エジプト、メソポタミアを古代諸文化として取り上げています。思惟作用の目覚めとして、ナイルの谷から外に眼を向けなかったエジプト文明と、外の砂漠地帯に挑んでいったメソポタミアの部族を比較しながら、古代説話の隆盛を論じる中で「ギルガメッシュ叙事詩」を取り上げています。この最古の叙事詩は西洋文学の「地獄くだり」の原型として魔術的な性格をもっていると自分は雑駁にまとめてみました。クレタ文明からローマに続く過程では息苦しい形式様式を呼び寄せ、むしろ魔術的芸術としては積極的な評価をしていないようです。ケルト文化になると象徴や装飾性に触れて、通念としての美術史に現れていなかった諸民族の文化やそれを育んできた背景を論じていて、自分は興味を覚えました。

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