会津さざえ堂

10数年も前に会津で見た不思議なお堂が忘れられずにいたところ、愛読書「奇想遺産」に会津さざえ堂のことが掲載されていて、あっこれだ、と思わず心で叫んでしまいました。「行き帰り別々の二重のらせんスロープを昇降しながら、西国三十三観音を拝礼する高塔形式の仏堂。今は観音像は失われてしまったが、スロープの形がそのまま外壁に現れる異形の大胆さで、抜きんでた存在となっている。」(松葉一清 著)さほど大きくないお堂だった記憶がありますが、木造建築としては、かなり異様な作りで、何だ?これは?と咄嗟に思ってしまうほどです。その頃はまだ自作に木彫を取り入れていなかったのですが、こうした木造建築が自分の頭にすり込まれて、木材の良さを捉えなおすきっかけになっているのではないでしょうか。見慣れた日本の仏塔がドイツ表現主義の絵画のようにギクシャクした感じがいいのです。

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