夜の豪雨

梅雨の季節です。湿気の多い不快な時期ですが、陶の成形にとってはいい季節なのです。湿気が多いということは、成形してもひび割れが少なく、成形後もゆっくり乾燥するので、とてもいい状態を保てます。陶芸にはいい季節ですが、職場の行き帰りはいいとは言えません。このところ夜半過ぎに豪雨に見舞われることがあって、帰路はザアザア降りの雨の中を自宅に向っています。日本的な季節感ですが、仕事で疲れた自分には情緒を楽しむ余裕はありません。浮世絵の豪雨の表現の如く、雨は天から幾筋もの線を引いています。線を遮る自分の傘には夥しいノック音が聞こえます。インパクトがあるひと時ですが、これを作品化することは今の自分にはなかなか出来ません。身体ごと体感する表現であれば、こんな雨降りの状況をモチーフに、何か作品めいたモノが作れるのかもしれません。               Yutaka Aihara.com

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