「砂」という素材

「砂」は小さな石が集った素材です。風や雨によって姿を変えていき、自然の齎す雄大な景観を作ることがあります。砂丘に現れる風紋に感動を覚えるのはきっと私だけではありません。「砂」はまた不毛なイメージと結びついたり、崩壊の美学を生んだりします。それは人が勝手に妄想することですが、人の手による造形作品に「砂」を使うとすれば、素材の持つ特徴を生かしつつ、「砂」のもつイメージに忠実に従うことがいいと考えます。地平への広がりを見せる「砂」。風化されたものへのオマージュ。そうした世界を具現化するために私はよく「砂」を使います。まだ海岸や砂丘でインスタレーションをした経験はありませんが、「砂」を硬化剤で固めて造形化するだけではなく、いづれ自然に還る「砂」を本来の姿のまま使ってみたいと考えています。

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