本・オブジェについて

通勤電車に揺られながら読んでいるエッセイは、現代美術と文学を結びつけた刊行物に関するもので、興味が尽きません。書物は昔から大好きで、読書三昧の時期もありましたが、社会に出てからは読む時間が作れず、今は好きな美術関係の本ばかり漁って読んでいます。本は活字に溢れ、それを読むことによってイメージが構築され、様々な世界が立ち現れては消えていきます。本というイメージの閉じ込められた宝庫に溺れてしまいたいと何度思ったことか知れません。本そのものをイメージで造形化する試みはかなり以前からあって、これが本なのかオブジェなのか判断できないものが美術品として流通していたことも30年程前にはずいぶんあったようです。自分は当時美術を齧ったばかりの学生で、表現もままならず、それでも本のオブジェ化、またはオブジェの本への接近を興味をもって眺めていた記憶があります。こうした試みは一時で終わらないでほしいと願っている自分がいます。

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