「発掘〜赤壁〜」の落款

つい先日まで制作していた「発掘〜赤壁〜」を全作品移動に伴い、梱包してこれも倉庫に持っていくことになりました。撮影のため組み立てていたものを分解したら、作品の部品に落款をつけていないことに気づきました。さっそく印を彫ることにしました。自分の作品はすべて新作ごとに印を作り、和紙に押印して番号をつけ、作品の見えない部分に貼り付けるのです。今回の作品につける印はやや小さめな印面にしました。2時間ほどで彫り上げ、作品に貼り付けました。字体は直線を使ったオーソドックスなもので、3月のRECORDに近い作風です。こうした印もだんだん増えてきて、印だけで展覧会ができそうな状況です。難しいことは考えず、絵のような構成をもった小世界くらいにしか自分は印を捉えていません。それでいいのかどうかわかりませんが、美術作品とすれば印は面白い世界を表現できるものではないかと思います。                           Yutaka Aihara.com

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