作りかけの作品

作業場に作りかけの作品が置いてあります。いくつかの陶彫は机上に、砂を貼りかけた土台は壁に立てかけてあります。使う工具も適度に散乱している状態です。これから作られていくであろう部品たちがそれぞれの場所を与えられて、じっと待っているような雰囲気が漂います。この部屋ごと作品になるなとふと思いました。ある意味では生活臭があると言えます。また作品制作に関わるものしか置いていない作業場なので、普段の生活臭とは若干違うかもしれません。ここで自分が突然いなくなれば、後に残った人が自分の作品の部分を見て、どんな組み立て方をするのか、または処分してしまうのか見当がつきませんが、部品のままでいる作品は謎の多い物体だろうと思います。組み立てた作品さえ謎と思われる鑑賞者がいるくらいですから。   Yutaka Aihara.com

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