久しぶりの窯入れ

陶彫が始まり、少しずつパーツが出来上がっています。自分の陶彫による作品はパーツをたくさん作って、それを組み立てて大きな作品にまとめていくのです。まずパーツ作りは土練り、たたら(または紐)、成形、加飾、乾燥、表面処理(化粧がけ等)をします。今日はそこまで出来上がっているパーツがいくつかあったので、仕事の後に久しぶりに窯入れをしました。陶彫は陶芸(器)と違い、かなり無理なカタチをしているので、窯の中で変形したり、割れたりすることがあります。釉薬はかけずに焼き締めに拘っているので、釉薬が流れたり、微妙な景色を作ることはありません。カタチ通りにきちんと焼けてくれたらOKなのです。さて、窯出しが楽しみです。何回もやっている焼成ですが、そのたび不安と胸躍る興奮が交互にやってきます。それが陶彫の醍醐味でしょう。                    Yutaka Aihara.com

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