土台の穴開け作業

新作「構築〜起源〜」の土台作りに取り組んでいます。今月最後の週末ですが、柱の修整彫りはついに出来ず、もっぱら土台に小さな正方形の穴を開ける作業が中心です。厚板に格子を描いた下図をもとに、ドリルとジグゾーでそのひとつひとつの正方形をカットしていきます。労働の集積というべきか、木屑や埃にまみれ、朝から夕方まで同じ工程の繰り返しです。この作品は完成が目に見えていますが、この繰り返される労働をこのまま永遠に続けていくことで作品にできないものかと、ふと考えました。ずっと同じような作業を繰り返す中で、ある時期の作業の一部を切り取って発表する方法もあるのではないか、創作は人間の業に近いものだから、完成しない作品を延々と作り続けていくのも、表現方法としてはいいのではないかと思いました。そんなことばかり思いをめぐらせているうちに今日が終わりました。明日も作業続行です。                           Yutaka Aihara.com

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