図解 古代ローマ
2008年 11月 20日 木曜日
表題はステイーヴン・ビーステイのイラストによる絵本です。学術的な絵本と言っていいかもしれません。古代ローマの様子、たとえば商店街や神殿、コロッセウム、波止場、大浴場といった建物とそこに集う人々が克明に描かれています。見ているだけで楽しくなる絵本です。都市に興味のある自分はこうした鳥瞰図が大好きです。いつまで見てても飽きないのです。そのうち自分の中で想像力が芽生え、絵の中に入り込んでしまうのです。昨日までブログに書いていた18世紀イタリアの版画家ピラネージにも通じるものがあります。実際に遺跡を訪ね歩くと、イメージが湧いてきて、何かを創りたい衝動に駆られますが、この絵本やピラネージの版画からもそうしたインスピレーションをいただくことができるのです。
関連する投稿
- 頭はクレーのことばかり… 通勤途中で読んでいる書籍に、頭が左右されるのは今に始まったことではありません。今「クレーの日記」(P・クレー著 南原実訳 […]
- 橫浜の「エッシャー展」 既に終わってしまった展覧会の感想を述べるのは恐縮ですが、旧知の作品が多い有名な版画家の印象を改めて書きたいと思いました。オランダ人版画家M・C・エッシャーの作品を、私がいつ頃知ったか今も鮮烈に覚えて […]
- 創作絵本「ウド」の思い出 学生時代、彫刻を学ぶ傍らビジュアルな表現に興味を持ち、手製の絵本を作りました。当時好きだったドイツ表現派のモノクロの木版画を発想の源にして、数ページにわたる創作話を考え、文字のない絵本にしようと企画 […]
- 画家キルヒナーと戦争 20世紀初頭から第二次世界大戦のヒトラーの弾圧を受けるまで、ドイツは美術のエポックを迎えました。それがドイツ表現主義で、自分は学生時代から関心を寄せていました。まずコルヴィッツの版画が先陣を切って、 […]
- 「パウル・クレー 東洋への夢」 表題の展覧会は、静岡県立美術館で開催されているもので、知人からチケットをいただいたので行ってきました。クレーはたびたびブログに書いている画家で、この巨匠に関する興味はずっと尽きません。自分は20代前 […]
Tags: 書籍, 版画, 芸術家
The entry '図解 古代ローマ' was posted
on 11月 20th, 2008
and last modified on 1月 30th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.