デルフトの眺望

昨日まで読んでいたフェルメールの伝記小説「運河沿いのフェルメールの家」は、冒頭フェルメールの結婚式で真珠の耳飾りが登場し、最後はデルフトの風景をフェルメールが描くところで終わっています。最後に出てくるのが有名な「デルフトの眺望」なのでしょう。「デルフトの眺望」はまだ図版でしか見たことがなく、いずれオランダのハーグに行く機会があれば、ぜひ見たいと思っている絵画です。フェルメールは人物画にしろ数少ない風景画にしろ構図が計算されつくしたように完璧で、非のうちどころがありません。当時のデルフトの様子を伝える風俗画としても楽しく見ることができますが、この静謐な雰囲気はやはり本物を通して味わいたいと思います。とくに空と運河の水の表現に注目したいと考えています。風景画の中を眼で散歩して、当時の空気を感じたいと思っています。

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