荒練りから菊練りへ

昨日水を打っておいた陶土が思った以上にいい状態になっていました。砕いた土が粘質を取り戻していたので、荒練りが出来ました。それから菊練り。思い返せば陶芸を始めた頃は、この菊練りがなかなか出来ず、陶土をどうしたら均一の質にできるか困っていました。陶芸の師匠をもたない自分は社会人向けの陶芸教室で習った僅かな知識で、当時から大きな陶彫に挑もうとしていました。菊練りを覚えたのは人から習った技術ではなく、土を何とか均一にしたい欲求に駆られて、手が必然と動き、気がつけば同じリズムで練りこみ、その形が菊の花びらのようになっていたというものです。笠間に行った友人が陶芸をやる際、菊練りをしていたのを見て、自分と同じだと確信をもてたのです。今日は荒練りから菊練りへ仕事が進み、明日成形を行う予定です。                               Yutaka Aihara.com

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