眼を奪う建築の美

土曜の夜、ポスタカード大の「RECORD」を描きながら、ついTVに眼が奪われました。「美の巨人たち」で取り上げられていた建築家丹下健三の代々木にある流線型をした体育館。吊り橋構造で作られた美しい造形です。屋根はすべて曲面のため造船技術をもった人たちが参加したこと。内部の開放感が競技する選手と観客を一体にさせ、まさに当時の東京オリンピックの顔として話題になったこと。自分は高校時代、デッサンの予備校に通う途中にこの体育館があり、毎日この体育館の曲線美を見ながら通学していた頃を思い出しました。建築家になる夢はその頃はなくなっていましたが、不思議な美しさに魅了されていたことは確かです。その頃はまだ工業デザインをやりたくて、構成の課題が出ると、何となくこの代々木体育館の構造を頭に浮かべていた記憶があります。                     Yutaka Aihara.com

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