安全対策マニュアル
2008年 8月 10日 日曜日
今日も蒸し暑い作業場で木を彫っています。肉体労働をしている作業員のような気持ちでいます。暑さの中で安全対策を怠らない姿勢を貫いています。水分補給、しっかりと昼食をとること、適度な休憩を心がけています。先日民間企業派遣で造園土木会社に研修に行った時の心得が生きているなと思っています。そこで配布された安全対策マニュアルは、彫刻の制作にも有効です。木を彫る作業は創作であり、また労働でもあるのです。自分が彫刻を選んだ理由はそうした身体を使う作業が向いていると思ったからです。哲学的な思索を要求される一方で、実材にぶつかっていく魅力。それは頭でっかちにならない表現方法でもあるのです。そこに実際の場面で派生する安全への配慮。安全対策マニュアルは集中力を司る頭脳に対し、この時季一気呵成に作り上げることへの身体への警告だと思っています。身体を省みず作業を行えば危険な状態になる、逸る気持ちを抑えて集中を持続することが大切だと自分ではマニュアルを解釈しています。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 「文化的総合」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第6章 タヒチからマルケーサスへ(1895~1903年)」の「2 […]
- 週末 梅雨前線の活発化 週末になりました。昨晩から関東地方は豪雨に見舞われていて、夜中に警戒警報が鳴りました。土砂災害に纏わる避難勧告が出されていましたが、私が住んでいる地域は周囲に河川が少ないため、大きな被害にはならなか […]
- 7月RECORDは「揺らぐ楼閣」 RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品で、2007年から制作を開始しています。一日1点というのはなかなか厳しいノルマで、その日がどんな状況であれ、必ず制作をしていくのです。毎年テーマを […]
- 週末 梱包用木箱の製作開始 週末は個展準備の状況を書いていきます。今週から梱包用木箱を作り始めていました。「せいさく」という漢字には「制作」と「製作」の2種類があります。創作的な行為は「制作」、工作的な行為は「製作」を使います […]
- 飛躍の6月を振り返る 今日で6月が終わります。今月は7月個展のために図録を作成し、案内状も自宅に届きました。個展に出品する作品の梱包を始めていて、現在は陶彫部品を収納する木箱の製作に追われています。木材を調達しながら木箱 […]
Tags: 制作
The entry '安全対策マニュアル' was posted
on 8月 10th, 2008
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.