頭の中のアトリエ
2008年 4月 24日 木曜日
講演会などを聞いていて、ついうつらうつらと眠くなる時があります。講演の内容がしっくり心に入ってこない時は瞼が下がってきます。すると頭の中のアトリエの扉が開き、創作活動が始まります。最初に素材の感触がイメージされてくるのは、いかにも自分らしいと思います。今日はざらついた白い砂が壁を作っていて、それがどこまでも続いている風景が浮かんできました。白いという形容詞はあまりにも雑駁で、それがどんな白さか見当がつきません。頭に浮かぶのは純白ではありません。物語性のある白です。様々な色彩があって、そこに白を塗りこんで色彩を覆い隠した按配です。白は覆い隠すのに似合う色だと思います。白には何も無かった状態に戻す心理が働くせいかもしれません。そんな意味のある白い壁がずっと続いていました。現実に引き戻されると、頭の中の白い壁は象徴化されて、作品にしたくなるのです。イメージはそんなところから湧いてくるのかもしれません。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品
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