空間を変容させる装置

自分が作っている集合体による彫刻は、部品と部品を繋いで、ひとつの作品としていますが、それは物量として見せているのであって、単体でも同じものだと思っています。集合体の特徴はあるにしても、最終的にはひとつのまとまりにしているのです。この集合体を拡散させて空間に配置したら、また別の空間が現れてくると思います。彫刻が空間を変容させる装置とするならば、置かれる場所・環境によって集合や拡散があってもいいのではないかと考えます。そのいずれにも耐えられる作品が作れることを願っています。現在進行中の「構築〜起源〜」は拡散に向かう集合彫刻のつもりです。空間を変容させる装置、あるいは環境によって提示の仕方を変える彫刻。大地に置かれる、横たわる、掘り込む、壁に掛ける、寄りかかる、埋め込む等あらゆる提示が可能な装置を作りたいと考えています。            Yutaka Aihara.com

関連する投稿

  • 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
  • 個展案内状の宛名印刷 今月の19日から始まる私の16回目の個展。今年も東京銀座のギャラリーせいほうで開催します。先日、案内状が1500部出来上がってきたので、ギャラリーには1000部持参しました。私からは私の友人や知人に […]
  • 7月RECORDは「揺らぐ楼閣」 RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品で、2007年から制作を開始しています。一日1点というのはなかなか厳しいノルマで、その日がどんな状況であれ、必ず制作をしていくのです。毎年テーマを […]
  • 21’個展図録の色稿と案内状印刷 来月の個展に関する図録の色稿が出来上がってきました。今度の個展で16回目になりますが、図録に関しては1回目から同じ大きさ、同じ頁数で作っています。案内状(DM)は1500部印刷されて手元に届きました […]
  • 「 《オヴィリ》1・2」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第5章 タヒチ滞在(1891~1893年)とパリ帰還(1893~1895年)」の「3 […]

Comments are closed.