桂離宮・松琴亭の市松模様

宮本健次著「桂離宮〜ブルーノ・タウトは証言する〜」によると、ブルーノ・タウトは松琴亭の襖にある青と白の市松模様を「ほかのところだったら堪らない悪趣味に堕するだろうと思われる…」という感想をもっていたようです。自分は昨年夏に桂離宮を訪れ、青と白の市松模様の襖に大変魅力を感じていたので、この感想は意外でした。確かに西洋的ではありますが、今見るとこれは大変現代的で、自然を雛型にした全体の景観の中にあって、この抽象世界は新鮮な驚きでした。花鳥風月のような襖絵ではなく、襖を大きめの市松模様にしたことで、他の庭園や離宮とは違う趣きを桂離宮はもっていると思っています。書院郡外観にも柱と白壁の絶妙な割合があって、これにも抽象世界が感じられました。現代の眼にも桂離宮が新鮮に映る所以かなと思っています。

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