冬ざれの公園で…

昼の時間帯に横浜市港南区の公園に立ち寄り、しばし時を忘れベンチにいました。読書をしていたら寒くなってしまいましたが、周囲の枯れた木々を見ながら、よい時間を過ごすことができました。読んでいる書物はドイツ表現主義に関するもので、この季節にぴったりです。横浜は晴れた日が多く、また乾燥していて散歩には最適です。また仕事の合間という時間帯が何か贅沢な感じがしました。このくらいの体感温度で過ごす公園は、昔住んだウィーンでよく散歩した公園を思い出します。当時は時間がいっぱいあって、何をしていいのかわからず情緒不安定でした。現在は時間に追われ、やりたいことが山ほどあるのに思うように出来ません。すべてが満たされた人生は未だやってきません。書物の文字を拾い読みながら、こんなことを考えていたひと時でした。                            Yutaka Aihara.com

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