木材と金属による試行作品

365点の連作が実材を使ってレリーフ化していることは先日のブログに書いています。実際に使っているのは薄く板状にした木材(ナラ)と金属(銅、ステンレス)です。小さな平面の中で異質なコラージュをどう処理するか。ペンで描く立体感をもったイメージではなく、立体そのものを認知できるような発想でいこうかと思っています。数ヶ月前にもそんな傾向の作品を厚紙を使って作っています。アクリルガッシュ(絵の具)も使いますが、描くというより絵の具でマチエールを作ることを心がけました。絵の具を描く媒体としてでなく、絵の具を絵の具として認識し、これもひとつの実材として扱うようにした訳です。今回もこんな処理を考え、木材や金属との融合を試みようと思います。                       Yutaka Aihara.com

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