街角の具象彫刻

ヨーロッパで5年間生活して日本に戻ってきた時、日本も変わったなと思ったのは、新しく作られた街には広場があり、街路樹が植えられていたことでした。ショッピングモールにもベンチがあり、オブジェが設置してありました。ガラス張りの最新の建築には、石や金属や硬化プラスチックなどによるオブジェがよく似合います。でもやはり馴染めないのが街角に佇む人体による具象彫刻です。昔からある銅像もそうです。街の美観としては美しく感じないのは私だけでしょうか。彫刻のもつテーマや置く環境によってはしっくり馴染んでいる彫刻もありますが、ビルを背景に見る立体作品としては人体以外の作品の方が映えるように思います。街の中に出てきた彫刻。でも場所を選ばずというのではありません。それなりの環境があってこそ鑑賞できる美術作品です。ヨーロッパのように建築の一部として人体彫刻があったわけではないので、日本の人体による具象彫刻はまだまだ模索の時代なのかもしれません。

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