ドイツ表現派「ブリュッケ」

「デイ ブリュッケ」はドイツ語で「橋」を意味します。ドイツ表現主義の中で重要なグループだった「ブリュッケ」は、自分が渡欧するまで日本でほとんど作品が紹介されることがなかったように思います。キルヒナーやヘッケルの作品は、フランス印象派やアメリカ現代美術に比べると、かなりマニアックな存在でした。自分も当時影響を受けたコルヴィッツの版画以外にも何かそのような作品があるのではないかと調べていくうちに、「ブリュッケ」の画家による大胆な木版画に出会ったのでした。数少ない文献を漁ると「ブリュッケ」の画家たちは、1910年頃ドレスデンからベルリンへ活動の場を移しているようです。自分は滞欧中に終ぞ行くことのなかった都市です。そのためか自分の中で「ブリュッケ」の芸術運動としての存在がやや希薄なのかもしれません。しかし「ブリュッケ」の画家たちの大胆な画面は、今も相変わらず自分を魅了し続けています。

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