建築家を惜しんで
2007年 10月 13日 土曜日
建築家黒川紀章さんが亡くなったという新聞記事を見ました。都知事選に出たりして晩年知名度が上がりましたが、自分は本来の建築の仕事にずっと注目してきました。最近では東京国立新美術館の設計に力量を感じていました。波打つ正面ガラスはとても美しい曲面を描いていて、美術作品に導いてくれる心豊かになる建物です。展覧会場もゆったりとしていて、観ていても疲れが少ないように感じました。建築という仕事は高校生の頃から憧れていた分野で、一度は本格的にやってみようかと思ったことがあります。今でも自分の作品が建築的な要素をもっているのは、この時代の名残かもしれません。生活を包む作品である建築。著名な建築家が亡くなったニュースを見て自分の諦めてきた夢が甦って複雑な思いに駆られます。
Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- RECORDの展開 今月のRECORDは「正方形」をテーマにして一日一枚のペースで平面作品を作り続けています。今月26日から奄美大島に行くので、この「正方形」と奄美大島で見聞するであろう風物や風景をどのように合わせるか […]
- 「マーク・マンダースの不在」展の図録から 先月の13日(火)に東京都現代美術館で見た展覧会の図録が郵便で送られてきました。展覧会についての自分の感想は既にNOTE(ブログ)にアップしていますが、「マーク・マンダースの不在」展について、自宅に […]
- 東京駅の「きたれ、バウハウス」展 先日、東京駅にあるステーション・ギャラリーで開催中の「きたれ、バウハウス」展に行ってきました。バウハウスとはドイツ語で「建築の館」という意味です。1919年に建築家ヴァルター・グロピウスによって設立 […]
- イサム・ノグチ 日本での活躍 「石を聴く」(ヘイデン・ヘレーラ著 北代美和子訳 […]
- 上野の「奇想の系譜展」 先日、東京の4つの美術展を巡った時、私が一番身近に感じた展覧会は、東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展」でした。嘗て読んだ美術史家辻惟雄氏による著作「奇想の系譜」は、日本美術史に斬新な視点を与え、そ […]
Tags: 作品, 展覧会, 書籍
The entry '建築家を惜しんで' was posted
on 10月 13th, 2007
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.