「柳原・土谷・江口」3人展

練馬区立美術館で開催している「柳原義達・土谷武・江口週 彫刻3人展」に行ってきました。何故練馬区の美術館かというと、どうやら練馬にある日大芸術学部の教壇に立っていたことがある3人で、そうした関係で同地で展覧会をすることになったようです。ともあれこの3人の彫刻家は自分が敬愛し注目する作家ばかりで、これは横浜から行く価値が充分あると思いました。期待通り刺激的な作品ばかりで、見終えた印象は(日本の現代彫刻界で評価を得た人たちとは言え)自分が創作に立ち向かう気力をいただけたと思い、明日からまた頑張るぞと決意できました。中でも自分は土谷ワールドが気に入っていて、鉄を生き物のようにしてしまう造形感覚が楽しくて、今まで何度か見た作品も含まれていましたが、見るたびに新しい発見があります。とくに軽みを感じさせる晩年の作品は、ふと足を止めてしまう魅力がありました。Yutaka Aihara.com

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