谷内六郎の郷愁世界

昨日行った横須賀美術館には谷内六郎館があって、「週間新潮」の表紙になった絵をまとめて見ることができます。この日は自分の教え子で仕事の同僚になった人が一緒でした。彼女は谷内六郎の世界が大変気に入って、「カワイイ」を連発していました。20代の彼女は同世代の人たちより語彙が豊富で、普段「カワイイ」を使わない人です。でも谷内六郎の世界は思わずカワイイと言ってしまう要素があります。谷内六郎は素朴派の一人で、シュールリアリズムの画家と言っても差し支えないと思います。日本のひと昔前の風景に子どもがいて、その子の視点やイメージで、たとえば電線にとまっている鳥の群れが音符になったり、雨粒やかまどの中に風景があったりします。自分もこんなことを子どもの頃に思い描いたことがあったと思わず郷愁に浸り、そのカワイイ発想を楽しんでしまいます。老若男女全ての人に解りやすくシュールレアリズムの世界を提供していると言っても過言ではありません。

関連する投稿

  • G・クリムトからE・シーレまで 国立新美術館で開催中の「ウィーン・モダン」展には、「クリムト、シーレ […]
  • 目黒の「キスリング展」 先日、東京目黒にある東京都庭園美術館で開催されている「キスリング展」を見に行ってきました。まとまったキスリングの油彩を見たのは実は私は初めてだったように思います。キスリングは、エコール・ド・パリを代 […]
  • 週末 個展終了して美術館巡りへ 昨日、ギャラリーせいほうでの私の個展が終了しました。反省はいろいろありますが、ともあれホッとしたことは事実です。個展開催中は自分が会場にいなくても気がかりでなりませんでした。やはり終わってみると一抹 […]
  • 横浜の「イサム・ノグチと長谷川三郎」展 昨日、会議の合間を縫って、横浜の桜木町にある横浜美術館で開催中の「イサム・ノグチと長谷川三郎」展を見てきました。本展は「変わるものと変わらざるもの」という副題がついていて、日本古来の伝統文化とモダン […]
  • 連休③ 千葉県佐倉から神奈川県平塚へ 連休3日目の今日は工房での作業を休んで、朝から家内と車で地方の美術館巡りをしてきました。地方といっても日帰りのため首都圏の範囲です。まず首都高速から東関東自動車道に乗り、千葉県佐倉にあるDIC川村記 […]

Comments are closed.