アルフレッド・ウオリス展

今年春にオープンした横須賀美術館に行ってきました。美術館の目の前は海水浴場になっていて、企画展と常設展を見た後、海岸に行って渚を歩き、海の家で昼食をとり(美術館のカフェは予約でいっぱいでした)また美術館に戻って谷内六郎館を見たり、屋上に上がったりして過ごしました。さて、企画展はイギリスの素朴画家アルフレッド・ウオリスの全貌を見せる内容でした。ウオリスは漁師や船具店をやっていた人で、70歳を過ぎてから絵を描き始めた異色の画家です。身近にあった厚紙や木の破片に塗料を使って、船や港の様子を描いていました。専門の勉強をしていないので遠近法などを知らず、それでも独特な構図や生き生きとしたタッチがあって魅力的でした。70歳から亡くなるまでの十数年によくぞ描いたりと思うくらい実体験に基づいた世界を描いていたのが印象的でした。               Yutaka Aihara.com

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