警告つきの愉快な仲間たち

ヒエロニムス・ボスの絵画はどれをとっても愉快でたまりません。妖怪に恐ろしい仕打ちを受けている人間がいて、そこに様々な謎や物語があって、細部を見ていると飽きることがありません。これは画家から発せられる社会に対する警告であり、辛辣な風刺だと思います。ボスはどんな人だったのでしょうか。中野孝次著「悦楽の園を追われて」の中で、ボスは「非常に感じやすい、行動力のない、受動的な人」と推測されています。この推測は自分にもわかるような気がします。そういう寡黙な人だからこそ、こういう絵が描けたんだと思います。ですが、恐ろしい警告とは別に、自分には登場する妖怪たちが愛すべき存在として見えてきます。今風に言えばボスキャラです。最近、美術館でこのボスキャラの立体フイギアを売り出しています。これも現代の風潮かなと思います。何でもマスコット化、アイドル化してしまう傾向はボスにも及んでいると言えます。果たしてボスキャラのグッズは売れているのでしょうか。常々自分は欲しいと思っているのですが。

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