有元利夫展

夭折した画家の中でも有元利夫は大好きな画家の一人です。数年前、茨城県つくば美術館に回顧展を観に行きました。今日たまたま横浜駅を通ったら、そごう美術館の「有元利夫展」の看板が目に付いて、また観てきました。同じ作品を場所を変え何度観たことか。でも何度観ても有元利夫は新鮮です。故意に古くした画面は、一度描いたキャンバスをもみくちゃにして絵の具を落としたり、岩絵の具を使ってみたり、まるで中世の宗教画のような剥がれた色合いと気品があって素敵です。とくに描かれた女性より画面の背景が気になるのは自分だけでしょうか。赤茶けたイタリアの住居の壁のような風合い、濃いグリーンの西洋臭さ。アルルカンの衣裳も机も雲もすべて西洋の雰囲気たっぷりで、でもくどいことはなく、やはり日本人の感性に合った作品だなと感じています。

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